フィンチェーン社による革新

フィンチェーン社はたゆまぬ技術革新で知られています。30年以上もの間チェーン式かき寄せシステムを開発してきた企業活動の間、製品の耐久性とライフサイクルを新たなステージへ引き上げてきました。

 

 

製品開発の背景に特許取得技術

 

製品開発の背景

フィンチェーン社は水処理、下水処理向けのトップクラスの汚泥かき寄せシステムを開発、製造、設置しています。業界でも最新の技術に基づき、保守負担をできる限り軽減でき運用確実性が高く、お客様のビジネス全体を考慮し提案を差し上げます。

当社では継続して製品開発に力を入れ、お客様に提供する品質を維持しています。複数の国際特許と国内だけでなく海外市場でもお客様より好評を頂いているのは製品開発が成功している事の証と言えるでしょう。2008年には、フィンチェーン社は革新的な企業活動や競争力改善への努力を認められフィンランド大統領よりINNNOSUOMI賞を授与されています。


 

長方形沈殿池向けかき寄せ機のイノベーション

特許取得のノッチチェーン

大軸受け面が製品を長寿命化します

従来モデル:
狭い軸受けの駆動ホイール

歯車とチェーンの間の面積が小さい

https://finnchain.fi/wp-content/uploads/2019/07/kuljetinketju_perinteinen_malli.jpg

フィンチェーン社のソリューション:
大軸受け面の駆動ホイール

駆動ホイールがチェーンの全幅を引っ張る為、
歯車の歯の部分とチェーンの間の面積が大きい

https://finnchain.fi/wp-content/uploads/2019/07/kuljetinketju_finnchain_ratkaisu.jpg

 

チェーンモデル

かき寄せチェーン HA200

小型、中型沈殿池
軸受け面
– ジョイント 1170 mm²
– 歯ノッチ 1300 mm²

https://finnchain.fi/wp-content/uploads/2019/07/collector_chain_ha200.png

かき寄せチェーン HA205

中型および大型沈殿池
軸受け面
– ジョイント 1300 mm²
– 歯ノッチ 1640 mm²

https://finnchain.fi/wp-content/uploads/2019/07/collector_chain_ha205.png


 

二重チェーン HA205X2

大型沈殿池
軸受け面
HA205X2

https://finnchain.fi/wp-content/uploads/2019/07/collector_chain_ha205x2.png


 

 

特許取得の駆動ホイール

ピッチ調節可能駆動ホイール

チェーンが伸びる、または摩耗するとチェーンとホイールのピッチとが合わなくなり、駆動ホイールの負荷が2個、または1個のチェーンリンクにのみかかってしまいます。 このような状況でチェーンは駆動ホイールから外れやすくなるため、チェーンの緊張保持を常時維持する必要があります。フィンチェーン社のチェーンウォッチシステムは、チェーンがホイールから外れようとする動きを機械的に防止しこの問題を解決しました。チェーンウォッチには別途スイッチを追加し、モーター負荷が上昇する際モーターを停止する事も可能です。

特許取得のチェーンウォッチ

特許取得のチェーンウォッチ

チェーンが伸びる、または摩耗するとチェーンとホイールのピッチとが合わなくなり、駆動ホイールの負荷が2個、または1個のチェーンリンクにのみかかってしまいます このような状況でチェーンは駆動ホイールから外れやすくなるため、チェーンの緊張保持を常時維持する必要があります。フィンチェーン社のチェーンウォッチシステムは、チェーンがホイールから外れようとする動きを機械的に防止しこの問題を解決しました。チェーンウォッチには別途スイッチを追加し、モーター負荷が上昇する際モーターを停止する事も可能です。

特許取得済のフライト固定

箱型の構造がかき寄せフライトの持続性とゆがみのない機能を支えます

箱型の構造とグラスファイバーの占める割合(60-70%)がフィンチェーンのフライトの硬度とゆがみのない作りを支え、大型沈殿池であってもトラブル無く円滑な処理が可能です。フライトの場合5種類の選択肢があるため、様々な形の槽や汚泥の量に応じて適切なタイプをお選び頂けます。

 
フライトが高い位置に設置されればされるほど、かき寄せ機の振動とチェーンの摩耗は激しくなります。さらに大型で幅も広い沈殿池の場合、高い位置にフライトを設置する必要があり、移動させる汚泥量も大量であると更に問題は深刻です。フィンチェーン社の開発し特許を取得したかき寄せフライトのアタッチメントの取り付け方法によって、振動の問題は解決されます。
 
 

 

 

フィンチェーン社のフライトに関するデータ

 

  フライト 高さ,
mm
慣性モーメント,
mm4
ねじりモーメント,
mm4
files/img/kuvitus/flight-profile-fc-190.jpg FC-190 190 X – X : 3 605 000
Y – Y : 376 100
479 313
files/img/kuvitus/flight-profile-fc-200.jpg FC-200 200 X – X : 5 724 000
Y – Y : 1 152 500
2 520 000
files/img/kuvitus/flight-profile-fc-220.jpg FC-220 220 X – X : 10 881 245
Y – Y : 5 083 635
7 012 345
files/img/kuvitus/flight-profile-fc-300.jpg FC-300 300 X – X : 11 183 000
Y – Y : 1 664 100
2 521 000
files/img/kuvitus/flight-profile-fc-310.jpg FC-310 310 X – X : 19 917 118
Y – Y : 5 600 130
7 013 038

 

特許取得FINNFLOW

機能の原理

FinnFlow® –システムは水流をうまく利用し運用確実性、省エネ、保守負担軽減を実現しつつ表面スカムを除去する素晴らしいシステムです。この仕組みは表面スカム除去を要するすべての槽に適用可能です。これにはFinnFlow® –コレクターを、水流を発生させるため浄化済の水流の排水管またはシュートと一緒に設置する事が必要となります。

一般的なFinnFlow® -システムの導入先は最初-および最終沈殿池でかき寄せフライトが表面スカムをFinnFlow® -コレクター近くに移動させます。FinnFlow® -システムでは表面スカムは水位差を利用してコレクター付近に集めます。水流を利用し表面スカムを集めるため、表面のスカムとともに、すでに浄化処理の終わった水も流れ込んできます。

この仕組みの素晴らしい点は表面スカムをコレクターの内部にある小さな容器に流し込み、一緒に流れ込む浄化済みの水はコレクターの底部にある配管を通じ排水管に移動させる事にあります。各プロセスで水位に従って水流の微調整を行います。

 

 

円形式かき寄せ機のイノベーション

 

腐食に強い材質

 

 

 

妥協のない材質選択により耐腐食性が高まり省エネにつながります。

材質としてはプラスチックとグラスファイバーが水中、そして下水中で使用するのに最適です。フィンチェーン社の開発したチェーン式かき寄せシステムの構造はこれらの材質利用を可能にします。フィンチェーン社製品の部品では最も頻度が高いものはエンジニヤリングプラスチックとグラスファイバーです。鉄製部分はステンレススチールまたは耐酸性のある鉄を使用するため錆対策塗装が不要です。

 

グラスファイバー製のかき寄せ機は鉄製のかき寄せ機よりかなり軽量のため、フィンチェーン社かき寄せ機の稼働に必要なエネルギーも少なく済みます。フィンチェーン社のかき寄せ機の稼働には出力0.37kWのモーターで十分です。

 

かき寄せ機は軽量の材質で製造されており、沈殿池で組立てられる為、設置・輸送費を抑えられます。フィンチェーン社のかき寄せ機の中で重量があるものはモーターとギア部分でそれぞれ100㎏。設置にクレーンは不要です。

テスト沈殿池

自社のテスト沈殿池を開発用に

フィンチェーン社では常に製品開発を続けています。 その為当社では直径25mのテスト沈殿池を建設しました。この大規模なプロジェクトの間、かき寄せ機を構造的にも、各部品材質に関してもかなり改善し、ベストの組み合わせを見つけるなど大きな変化がありました。製品開発プロジェクトにより、ほぼすべての部品を最新の形式に改める事になりました。大きな変更は、特許取得済のコンベアチェーン及び駆動ホイールシステム、新しい従動ホイール及びアイドラースプロケットシステム、軽量化された表面スカムかき寄せ機と効率アップした表面スカム除去、池底かき寄せ機の自動式ホイールと大型沈殿池向けの二台のモーターの追加です。

特許取得のテーパーピン

チェーンの特殊構造がゆがみを防止

フィンチェーン社は特に円形処理槽向けのチェーンを開発してきました。他のチェーンとの違いは、特許を取得したテーパーピンにあり、ピンがあるために処理槽の内周をぐるりと囲むチェーンのゆがみ度が従来のチェーンに比べて50%小さく抑えられます。テーパーピンは大学との共同開発で生まれたものです。

特許取得の表面スカム除去

表面スカム除去

フィンチェーン社のシステムでは水面を通るかき寄せフライトが表面スカムを処理槽の端にあるコレクターへ移動させます。表面スカム除去のポイントはコレクター内にある ハッチです。かき寄せフライトがコレクターに近づくとこのハッチが開き、水流が発生します。その水流が、水面のスカムをコレクターへ効率よく移動させ、同時に下を流れる水が配管を通じ次の段階へ送り込まれます。スカムの下を流れる水量が十分あるため冬季でも凍結防止に効果があります。ハッチの開閉、そして開いたままにする調整は可能ですので、スカムを効率よく集めることができます。

 

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世界各国でお客様にご満足いただいています。

 

当社は約60か国に数千件のシステムの導入実績を誇ります。